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コミックマーケット80(2011夏) 3日目反省会レポート

2011年8月に行われたコミックマーケット80の反省会(2011/08/14)の様子を、手書きのメモの内容をもとにをまとめました。

レポートを書く際は必ず個人としての意見・感想を書いて評論にしてほしいという要望があるため、自分自身の感想を追記しています。

今回のイベントについてのコミックマーケット準備会からの最終的なまとめは、アフターレポートとして後日公式サイトや次回カタログに掲載されます。

代表から報告

報告者

共同代表(市川・筆谷・安田)・代表補佐(米澤)・設営棟梁・配置担当・取材担当

(米)お疲れ様でした。

(安)みなさんお疲れ様でした。三日間素敵な天気で、心配していたゲリラ豪雨も無くホっとしました。大切な本が濡れてしまうのは辛いこと。雨がふらずに3日終わってよかった。

(筆)お疲れ様でした。設営からフル参加された方もお疲れ様。こうしてみると、コミケって外からは文化系に見えるようで、実は体育会系な感じかとおもいきや、本当は任侠系に近いんじゃないのかなって。年末も楽しみ。

(市)お疲れ様でした。設営でヘルメットを着用したりとかご協力ありがとうございました。これからもよろしくお願いします。

(筆)まず参加者数の公式発表。1日目16万人、2日目18万人、3日目20万人、合計54万人

今回は震災後初のコミケ。震災直後の3・4月はネット上でも自粛するのかしないのか、様々な意見があった。開催して実際どうだったのか、フタを開けてみれば来る人は来る、楽しむ人は楽しむ。みんな楽しんで帰っていった。夏のコミケをやってよかったなって思います。サークル・企業・コスプレ等いろんな立場の人が「夏のコミケを楽しもう」という思いがあった結果、真夏の夜の夢、悪夢?開催できてよかった。

今回、森林保護募金でなく震災義援金を行った。いつものように箱をおいて、入れる方は入れてくださいという形で行った。まだ集計が出ていないが結構な額が集まった。

(安)お札が思ったより多かったようです。湿ったお札が。サークルの方がお釣りの残りを入れたりとか。

(筆)集計結果は後日アフターレポートで。

この3日間ものすごい天気になった。気温が高くなって、気温が1度あがると100人倒れる人が増えるのが夏コミだが、今回倒れた方は各日160~200人と、意外に少ない。

(市)先日の横浜の一件は救急車の数がすごかったが、コミケは救急車が少ない。救護室で休んだ後は復活していく。

(筆)救急車の数は1日2・3台。閉会時に気持ち悪くなって呼ぶなど。ただし2日目は救急車2台呼んだうち1人は会場側の社員の方、もう一人はレストランで気分が悪くなった一般の方。一般参加者については救急車を呼ばなかった。素晴らしい18万人。周りにコミケに参加したい人がいたら「ここは普通の空間じゃない。準備しないと絶対倒れる」と伝えて。

ここまでの感想

とにかく暑かった。でも風が吹いていたので日陰に入れば楽でした。あと、暑さのせいかガレリア側の座り込みがかなり多かった。有料休憩室の案内・告知がもう少しあればいいのかなと思ったり(ビッグサイト側が運営しているのでどう告知するか)。何度か使ってるけどあそこはいいところですぜ。

節電について、コミケにも節電要請があり、クーラーを消せないかと言われたが、コミケではクーラーを付けた。つけないと倒れる人数が200人どころじゃない。反省会では切ってるけど。照明も75%にしてくれと言われたが、日中は25%で運用。照明は4個1セットで、全部つけるとすごく熱い。

もともとコミケはあまり電気を使わない、紙・アナログの文化。ちゃんと節電できたのではないか。

(安)企業の方にも節電を呼びかけた。照明をLEDにしたり、ライトの数を減らしたり。

(筆)今日は20万人の人が家・部屋を出て、電気やパソコンを消してコミケに来たのですごい節電なんじゃないかな。

りんかい線・ゆりかもめも本数が減ってどうなるかと思ったが大きな混乱は起こらず。代表も駅の様子を見に行ったが、少し走っている人はいたが、転倒・転落もなく、安全に誘導・運営できていたと思う。

コミケ開催にはいろんな心配事があるが、いろんな対策・計画を立てて開催に臨んでいる。本当にいつもどおりの夏のコミケが行われたと思う。

(安)トイレの工事が震災の関係でズレ込み、使えないトイレがあった。もしかしたら次回は別の場所の工事があるかもしれない。次どこでどんな工事が残っているのか、説明を聞いても把握しきれていない。冬の女子更衣室は会議棟に移る予定。男子更衣室は現状のまま。

好評だったのがコスプレの規制が緩和されたこと。長物の持ち込みがOKになった。なんでもかんでもOKではなく、バトンや模造刀を振り回したり、周りの人が迷惑になるようなことはしないように、「持ち込みの禁止」から「行動の規制」へ。詳細についてはカタログや公式サイトで。

(筆)5・6年前から考えていた。勉強会などをやり、昨年の水戸コミケではうまく行った。しかし夏コミではどうか、今回やってみてダメだったら考えなおそうと。基本的にコミケは性善説。人を信じてできるだけルールで縛らない。いま止められていることも議論していきたい。

(安)コスプレ広場で何人かに話を聞いたが、いままではアイテムが持てなくてノリきれなかったのが、今回持てるようになって楽しめた。写真撮影のポーズが決めやすくなったと言っていた。

西の屋上展示場にステージを設けてみた。かつては西4の企業ブース内にあったが混雑がひどくなり、その後会議棟に移ったが、席から立っちゃいけないという掟があり、今回屋上展示場で行った。2日目は500~600人が来てくれた。いろいろ改善して次もやりたい。ステージのノウハウが少ないので、こうやったら楽しいのではないかという意見があったら準備会まで。

みんなでワイワイ盛り上がるのも少しはあってもいいと思う。一体感があるし。

(市)7月から都条例が変わりました。コミケは無事に出来た。サークルさんのPOPについて修正をお願いした所がある。「誰でも見られる場所」にあるものについては修正をしてもらう。サークルにはアピールを書いたりしてお願いした。18禁表記など、前々から言っていたことをさらに強化。今回の夏はいつもどおりのコミケをできた。他の即売会も同じ流れで行けるのではないか。

設営後、東ホールで12年ぶりに避難訓練を行った。スタッフが集まって誘導や放送等の伝令などを確認した。放火事件以来の訓練だったが、概ね上手く行き、消防の方からも褒められた。これから毎回やっていこうかな。みなさんの命を守る準備会でありたい。

(筆)ビッグサイトが出来て15,6年。全館緊急放送を入れて訓練をしたのは今回が初めて。やってよかったのは、放送を入れたら西地区の放送のヒューズが飛んでいたのがわかった。

(市)今回、トイレの蛇口が数箇所壊れていたり、洗面台の水の流れが悪かった。こういうのも会場側に報告。

1日目にニセ札が出た。サークルから報告を受けて、避難届けを出すように言って、終了後にサークルさんが警察に被害届を出した。人の多いサークルになると、流れ作業でお金を扱うので気づきにくい。こういうところは注意したい。かつては深夜来場者へのカツアゲや、深夜に会場侵入があり、最近減ってきて平和になったと思ったら今回の騒動。罪は重い。サークルさんには注意してもらいたい。

(筆)取材はいつものようにテレビが来たり新聞社が来たり、詳細については省略。WBSなどでも放送された。都条例絡みで取材が増えるのかなと思ったら全然来なかった。

視察に来たところは文化庁・外務省(世界コスプレサミット絡み?)。午前の集合が国際展示場駅前に8時20分という時間で(市:無理だよって言いましたもん)。スーツだと都の人だと思われるのでラフな格好で来てもらった。女性のかたが多かった。

(安)ネコミミをつけている方がいたというウワサも聞いたが…。

(筆)行列や人の移動など、会場の運営方法を見ていた。スタッフの誘導に従う参加者を見て、ちょっと信じられないものを見たような感じだった。

コミケの正しい姿を見てもらって、味方・理解者を増やしていきたい。マンガに関係ないところにも味方を作っていく。コミケット100まであと10年。

2日目迷子放送があった80代の方は無事に帰宅していました。孫(10代)と一緒に来て、おばあちゃんだけ先に帰った。

参加者からの質問

質問1

とある企業の列形成が前回に引き続き残念なことになっていた。準備会から何か言ってもらえないか。

回答1

強力コンテンツがありすぎて、一発目で行く方が多かった。列ができるのはコミケの華、列が崩壊したりするといい加減に…と思うが、列自体は出来ていてけが人も出なかったし、少しは良くなったのかな。それにしても列が長かった。相手側と話をしたい。

質問2

地域開催についてのお話。震災後の地域復興の一環として、他の行事(国民文化祭など)と組んでコミケで街おこしをしてはどうか。

回答2

まず体力の問題。秋は夏-冬間が短いので難しい。春は準備会的に休みが無い。そして他のイベントの協力すると、相手の流儀に従わなければいならない。そこれいろんなルールが発生してしまう。なのでコミケでは義援金という方法を行った。水戸コミケでは準備に1年半かかった。

被災したサークルの方向けにキャンセル受付をしたが、約400サークルがキャンセルした。彼らがいつかまた書けるときになったときに、有明でコミケができること、いつでも申し込むこめるようにコミケを続けることが復興支援の一つの形だと思う。来年コミケに参加するんだという心の拠り所に。

質問3

テレビ局取材について。土曜朝、サークル側が取材拒否したにもかかわらず全国放送されてしまったり、悪質な取材があったのではないかという話がTwitterで流れていた。この件についてどう考えているか。

回答3

まず、代表インタビューという形で来たが、プロデューサー・ディレクターが取材の結論・方向性をあらかじめ決めていたのが明白だった。コスプレについて、今回規制を緩和しているのに「コスプレをなぜ規制するのか」という聞き方で、あきらかにコミケについて勉強せずに、結論ありきで来た。相手の意にそぐわない回答をしたら、「代表取材はいいです」と言われ、結果キャンセルされてしまった。

(取材担当)この局は2団体(2番組?)来た。Twitterで「バンキシャのインタビューを受けるのをやめよう」というツイートがかなりリツイートされていたが、バンキシャの取材は来ていなかった。取材対応だが、テレビ局取材にはコミケ側のスタッフが専属で付く。取材は相手の許諾をとってからするようにしている。ただ、編集で意図しないところで出てしまうことがあるが、最近は減少傾向。最近は「認知」から「理解」へ、もっとコミケを理解しようという取材が増えている。

あまり過剰な反応をして隠すのも良くないので、いろいろ理解してもらおうと取材対応をしている。

質問4

最近、参加者が変化しているように見える。かつては行列で周りの人と会話して盛り上がっていたが、最近は情報戦的な流れになってきて、かつての漫画好きの交流から個人個人で閉塞しているように思える。

回答4

たしかに閉塞しているように思える。社会全体がそんな流れ。昔は並んでいるときに前後の人との会話が生まれていたが、ネットの発達で情報戦化している。そうなると動きが早い。ゆったりとした会話が無くなっている。コミュニケーションが薄れつつある。コミケではコミュニケーションは大事だと思っている。スタッフ対しても、あいさつをするようにと言っている。あいさつは初歩。コミュニケーションがあると、それはとっても嬉しいなって思います。

質問5

今回からスタッフ参加しているものです。西ホールの長いエスカレーターの復活予定はあるのか。外を経由すると長い階段が辛いと思う。

回答5

再開の予定はまったくたっていない。止まっている理由はみなさん知っていますよね?知らない方はググってください。いまだに事故の原因が解明されておらず、その状態では再開できない。コミケでは参加者の安全が第一。

質問6

初日、駅から会場へ向かう途中、スタッフが固まって談笑していて、空気が緩んでいた。疲れていたり、多少のゆるい空気があるのはいいが、あんまり緩んでいると事故があった時の対応に問題が生じると思うので、代表はどう考えているか?

回答6

スタッフの数も増えてきて、現在3170名。少し緩んでいる部分もあるところがあるのは確か。スタッフ同士で挨拶がないとか、こういうところを治そう。多少の緩さがないと3日持たないのはわかっているが、スタッフは「見られているという意識」を持ってほしいと話している。全部厳しくすると倒れちゃうので、強弱をつけて。今後なにかあったらご報告よろしくお願いします。

質問7

サークルの頒布する紙袋について、最近過激な柄が増えているように思う。先ほどあったPOPならその場で修正できるが、紙袋をそのまま持ち帰られると…準備会はどう考えているか。

回答7

頒布物は刑法175条(わいせつ物頒布等の罪)にひっかからなければ止めない。こちらがどうこう言うより、サークル側に考えてもらいたい。あまりにも逸脱してきたら考えなければならないが、今のところは手をつける段階ではない。

質問8

エヴァを超えるようなブーム・現象を起こしそうな作品って今後ありそうか?

回答8

(以下市川・筆谷・配置担当サトミによる熱い作品論が続きます)
(筆)準備会としてではなく個人の意見としていえばいいのかな…

(市)軽くフリとして…TIGER&BUNNYってどうなんすかね

(筆)今日も4時くらいまで起きて、眠い中コミケに来た人がいたんじゃないかな。最近人気のアニメって寿命が短いのが残念。1クールとか。

(市)1クールだと届かない。エヴァは半年、セーラームーンは数年やっていた。長いと巻き込む人数も違う。

(サ)久々に誰も狙ってない作品が当たったのは良かった。まどかマギカやピングドラムよりも「当てるぜ!」の意気込みが大きい。

(市)あれは夕方やってもいいよね。子供も喜ぶと思う。

(サ)UstreamやTwitterの効果もあって面白かった。今回は全ジャンル・全ホールでタイバニ祭りだった。おかげでこっちの配置がまったくあてにならないという。今日はJUNE系のお姉さま方が本をいっぱい出されて「え?ここ混んでるの?」という感じで、完全に負けでした。(配置担当としての意見)。

(市)男性サークルでも出している方がいるので、女性キャラ、プロデューサーのお姉さんに頑張ってもらいたい。

(筆)プロの方々が売れるに越したことはない。しかし現実は厳しい。狙って作ったものを素直に受け取るような方は意外と少ない。

(市)やっぱり12話だと短いよね。

(筆)そういえばエルシャダイってどのくらいサークルあったの?

(サ)正式に申し込みができるのは次回から。ゲーム出たのが5月だから。

(筆)ブームというのは、ゆっくり火が点いたほうが長く続く。パーっと開くといっぺんに波が引いてしまう。

(サ)次回の冬コミの2日目が「重い」という意見について、各曜日の抽選率を均等にした結果ああなった。重いのは承知していた。あるアニメだけ初日に持っていくことはできない。

(筆)ブームになるかどうかっていうのは、原作の面白さもだけど、それにハマったサークルがどれだけストーリーのある同人誌を書くか。

(サ)スラムダンクやキャプテン翼、テニプリはいろんな才能が集まっているジャンル。久々に女性向けでウェーブが来た感じ。

(筆)作品を書く原動力は同人誌を手に入れた人からの反応。掲示板やTwitter・mixiで感想やリアクションを示すことが大事。同人誌はみんなで楽しむ。書き手・買い手がブームを作っていく。

ここまでの感想

まずはテレビ取材の件、去年の放送ではかなり好意的な扱いで好感を持っていただけに残念。

最後の質問のは、本気のアニメトークが聞けて興味深かったので詳細に載せました。こういう立場にいる人の話が生で聞けて勉強になりました。

設営棟梁のあいさつ

お疲れ様でした。今後もしばらくは(トラック荷台での作業で)ヘルメット着用が義務になると思います。そこでヘルメットに貼るシールのようなものを造りたいなと思います。撃墜マークのような。

今回、事故報告のほうはありませんでした。

それでは一本締めで締めます。

(米)これでコミックマーケット80を終了します。お疲れ様でした。家に帰るまでがコミケです

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